2022.09.30
アメリカで親しまれている「フラットトラックレース」で、かつて常勝を誇ったハーレーのレース専用車が「XR750」。そのディテールを忠実に再現しながら、エボリューションエンジンを搭載した2003年モデルまでのスポーツスターの車格に合わせて設計したというのが「テイスト コンセプトモーターサイクル」によるオリジナルの外装キットだ。
ここに紹介する一台は、2001年式の「XL1200S」をベースにその外装キットを装着してフラットトラックレーサーのスタイルを実現した車両で、この類のカスタムを求めるオーナーからこのキットが圧倒的な人気を得ているのも納得の出来栄えである。ほかにもHリムを使ってフロント19、リア18インチとした足まわりや、一見レーシングマシンかと思わせるゼッケン風ライトなど、本物を匂わせる作り込みはさすが。“KEN THE FLATTOP”によるピンストライプもこのマシンを一層クールに引き立てている。
RKエキセル製のHリムを用いたフロントホイールは、サイズに19インチをチョイス。ミスミエンジニアリング製の320mmローターとサポートを使用し、キャリパーはブレンボ製に変更。スポーティな足まわりだ
ハンドルは国産車と同じミリバーに変更して操作性を向上。その中央にはモトガジェット製のマルチタイプメーターが鎮座。一見するとタコメーターひとつしかないように見えるが、液晶部分に速度をデジタル表示する。いまスポーティ志向のユーザーの間で定番となりつつあるメーターだ
マフラーはこのスタイルで定番となっているスーパートラップ製だが、2本出しのハイパイプではなく2イン1タイプをセレクトしている。また、ドライブチェーン化によってリアまわりはスポーティな印象だ
リアホイールはRKエキセル製Hリムを使用して18インチにサイズアップ。フラットトラッカーらしいシルエットを実現した。ミスミエンジニアリング製ローターとブレンボ製キャリパーによってリアブレーキも強化済みだ
【DATA】
取材協力:テイスト コンセプトモーターサイクル
TEL042-652-5491