2022.10.28
冬にキャンプに行ったら恋しくなるのが火の暖かさ。バイクで行くキャンプである以上、できるだけ軽装で行きたいので、ストーブなどのかさばるものは持っていけない。そのため暖を取るのに有効な方法が焚火なのだ。
でも焚火をしようとしてもなかなか火がつかなかったり、ついても炎が大きくならなかったりと、うまくいかないことも。そこで確実にそしてスピーディに火をつけるために用意しておきたいのがフェザースティックだ。
フェザースティックとは、薪を細く割って、先端に鳥の羽毛のような形のささくれを作っていくというもの。そこに小さな火でも一度着火してしまえば、どんどん火が燃え広がっていくというわけだ。
まずは薪を1本用意し、ブロック状の木の上に立てる。そこにナタを身体に対して横向きに据える。これは足などを誤って切ってしまわないためだ。次に持ちやすい形の薪でナタの上部を叩いて割る。これをバトニングという。バトニングはナイフでもできるので、使いやすいもので行おう
細く割った薪の角にナイフを当て、少しだけ刃を立てて真下に向けてナイフを動かしていく。すると、表面が羽のような形状になっていく。さらに木を左右に振りながらフェザーを作っていく。完全にそぎ落とすのではなく、先端付近でナイフを内側に向けて力を入れるときれいなフェザーができる
どんどん細かいフェザーを作っていく。写真のように一枚一枚に厚みがあると途中で割れてしまうので、薄く削るのがコツだ
比較的上手にできたのがコチラ。もっと細かくできるといいのだが……
フェザースティックは1本だけではなく、何本も作っておくのがオススメだ。たくさん用意しておくことで、点火させたあと、効果的に火を燃え広げさせることができる
フェザースティックができあがったら、火を点けていこう。その際に使うのはコチラの道具だ
まずはフェザースティックの隙間に綿状の火口を置く。そこをめがけてファイヤースターターで火花を散らしていく
ファイヤースターターは芯棒が太くて長いものが使いやすい。スライダーで削る時のストロークが長いほうが強い火花が出るからだ。
火花が火口に燃え移ると、一気に火が燃え上がる。その火がフェザースティックに燃え移ったのを確認して焚火台に投入する。さらに火が着いた木に他のフェザースティックを入れていくと、どんどん火が大きくなってくるので、太い薪を投入して火を安定させる。ここまでくれば点火完了!
火力が弱いなと感じたら、火吹き棒で空気を送る。ただしあまり吹きすぎると消えてしまうこともあるので注意
火が大きくなったら、あとは暖をとるなり、料理をするなり、ただ炎を楽しむなど、キャンプならではの時間を楽しもう。