2022.09.30
「みんな、どんなキャンプをしているだろう?」。そんな素朴な疑問にお答えするスペシャル企画。ソロキャンプとファミリーキャンプの両スタイルの達人に同行させてもらい、キャンプの流れやこだわりを紹介する。
今回はファミリーキャンプの最終回。
焚き火台の二次燃焼のおかげで、すぐに薪に着火。40㎝ほどの大きい広葉樹もすぐに火が付く。章護くんは大好きなチータラをトングでつかみ、火に近づけて軽く炙る。「え~それおいしいの?」と久子さんは聞くが、いざ食べると満面の笑顔。30分くらい楽しみ、あっという間に就寝時間に。
焚き火で最近使う道具に、仙台のアウトドアショップ「センダイ サバーブ ショップ」の火かき棒がある。「TUN」と呼ぶこれは、金属を一部ひねったデザインの個性ギアだ。
寝る準備をしたら、章護くんはひと足先にルーフトップテントへ。何度も使っているため、ラダーをスムーズに上る。その後、夫婦も車内に入って就寝タイムに。
昨夜の夕食がやや脂っこいものが多かったということで、朝食はさっぱりした料理に。お茶問屋という職業柄、料理にも茶葉を入れることが多いそうで、白米にも茶葉を入れている。缶詰めのサバと三つ葉、そして出汁をそれぞれ加えてお茶漬けの完成。
追加で「お好みで漬物も」と久子さん。標高が高く涼しい朝にぴったりの朝ごはんだ。
薪や焚き火道具は、大きめのコンテナに丸ごと収納してクルマの中へ。「薪はどうしても細かいゴミが出てしまうので、キャンバス系のバッグには入れずに、しっかりとしたハードケースに入れるようにしています」と崇嗣さん。
久子さんはキッチンまわり、章護くんはファニチャー類、崇嗣さんは焚き火類を担当して片付け。最後に親子でルーフトップテントとサイドオーニングを撤収。「こうやって、いつも3人で片付ければ楽なのに」と崇嗣さんが小言。
創業45年を迎え、「お店の横でひとりコツコツと和菓子を製造している」とお話を聞く。初めての来店だったので、人気和菓子を購入。しかし、人気の黒糖まんじゅうは昼前ですでに完売。。
同店は、キャンプラビットのオーナーから紹介してもらった和菓子屋。購入したのは手づくりのどらやき(各140円)、那須ブランドに認定されただっぱら(800円)、直火煉りの塩ようかん(1000円)の3種。どらやきは塩バターと餡の2種類を購入できる。
なかむらや志水
栃木県那須郡那須町寺子丙1-218
TEL:0287-72-5083
営業時間:8:00~18:00
定休日:不定休
https://r.goope.jp/sr-09-0940710010?
夕方にスコールに見舞われたが、無事に楽しくキャンプを満喫した大島さんファミリー。和菓子屋の隣にあるコンビニでお別れ。「今度は私たちが運営する茨城のお店にも来てくださいね~」と笑顔で後にした。
PHOTO/中里慎一郎
TEXT/小川迪裕
出典/ガルヴィ2022年8月号