ちっちゃいバイクで大きく遊ぼう。背負えるカヤック「パックラフト」で水上ツーリングを楽しもう! - OTONA GARAGE
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ちっちゃいバイクで大きく遊ぼう。背負えるカヤック「パックラフト」で水上ツーリングを楽しもう!

写真/逢坂 聡 文/高梨達徳

バイクツーリングの魅力といえば、普段の生活では味わうことのできない「非日常」。その体験を求めて西へ東へとバイクを走らせていませんか? 大型バイクで高速道路を走り抜け、観光名所やその土地ならではの食べ物を味わう旅も面白いですが、個人的には取り回しやすく足付きの良いバイクで近くの山道や知らない街の細道を走る、裏道ツーリングがオススメの旅スタイルです。

東京に住んでいる自分の場合は、奥多摩や三浦半島、千葉の房総など1〜2時間ほど下道を走り、自然あふれる地域をトコトコと小さなバイクやオフロードバイクで巡るのが休日の楽しみ方のひとつでもあります。

その中でも房総半島は、海だけではなく山も連なり、未舗装路の林道や細い山道が多く点在。少し走るだけで景色が変わるので、いつまでも巡り切れることなく楽しませてくれる最高のツーリングスポットです。街の近くにキャンプ場も多く、初めてキャンプツーに出掛けてるルートとしてもかなりオススメですね。

前記のとおり自然豊かなフィールドなので、キャンプだけではなく釣りやハイキングなどのアクティビティもしっかり楽しめるのが房総半島の魅力。その中でもイチオシなのが、背中に背負っているパックラフトと呼ばれるウォータースポーツです。

バッグの中身は、ヘルメットとライフジャケット。折りたたみ式のパドルと防水バッグ。この季節はレインジャケットやパンツを着用して身体が濡れないようにします。そして左端にあるのがパックラフトです。

先ほどから突然出てきた「パックラフト」って、なんだ?……っと思っている方がほとんどだと思います。写真のように広げて空気を注入して膨らますインプレータブル型のカヤックのこと。

最後は直接空気をしっかりと注入。少しでも緩んでいると水面へ転落する原因になるので注意が必要です。10〜15分あれば、すべて準備が整います。

バイクとのサイズ感はこんな感じです。自分の艇は軽量なのが特徴のモデルなので、本体自体は約2kg。全部で10kgを切るので、長時間背負ったままでの運転もラクラクです。

あとは湖ごとに決められている出艇場所から漕ぎ出せば、新しいフィールドへの冒険がスタート。上半身をしっかりと使うので、水面にいる間はそれほど寒さを感じることはありません。

ボトムにフィンがないパックラフトは、基本的に川下りなどを楽しむユーザー向けのギアですが、流れのない湖なら、ゆったりと水面からのいつもとは違う角度で景色を眺めることができます。桜が綺麗な春先や紅葉のシーズンが一番オススメ。ただし、湖によってはボートの出艇自体を禁止している場所もあるので、基本的なルールやマナーは、その県や地域のホームページで要確認。

最近ではアウトドアショップやイベントなどで、数多く見かけるようになった新しいアクティビティに、あなたも挑戦してみたはいかがでしょうか?