達人たちのツーキャンなう。あなたの旅道具見せてください! Vol.4(デイトナキャンプ部編) - OTONA GARAGE

達人たちのツーキャンなう。あなたの旅道具見せてください! Vol.4(デイトナキャンプ部編)

写真/逢坂 聡 文/高梨達徳

ツーリングキャンプを楽しむ旅の達人たちは、実際にどんなギアを使っているのだろうって、気になることってありませんか?

参考にしたい積載スタイルや、思わず真似したくなるギアの使い方など、新たな発見に出会えるかもしれません。そんな手本にしたくなるようなツーキャンマスター(ツーリングキャンプマスター)をご紹介する連載企画。今回登場いただくのは、カスタムパーツからメンテナンス用品、快適にツーリングを楽しむアイテムなど、オートバイ用品メーカー「デイトナ」の代表取締役である織田哲司さん。社内に「キャンプ部」を創部してしまったほどキャンプに夢中だという織田さんの、お気に入りの愛車とギア、キャンプサイトをご紹介いたします。

キャンプ場に着いたら、すぐにサイトを完成させるのが織田流。

織田さんの愛車は中型で取りまわしの良いアドベンチャーモデルのBMW G 310 GS。

「大型のR 1250 GSやF 850 GSなどにも乗ってきましたが、積載する荷物の量や自分の年齢や体力に合わせて、思い切って一番小さいクラスに乗り換えました。中型とはいえ、アドベンチャーモデルなので、長時間のライドや高速道路での安定感はバッチリですね」

ツーリングスクリーンやエンジンガードなど、安全面や快適性を兼ね備えたカスタムだけではなく、アクラポビッチのサイレンサーなど、高性能なパーツを装着し性能面もブラッシュアップ。

「単気筒独特の鼓動感もより感じることができますね」

積載には、ヘンリービギンズのシートバッグPRO2をベースに、テントやコットなどの大きなギアはしっかりとバッグに括り付けるスタイル。

「キャンプ場についたら、コットやチェアをまず組み立ててからサイト設営を始めます。積載するときも組み立てるアイテムを一番手に取りやすい場所に収納するようにしていますね。食材などの買い出しもある程度先に済ましておいて、サイトができたら根を構えてのんびりと雰囲気を楽しみたいんです」

気になるギアをチェック!

「あまりたくさんの道具を持ち込むのは好きではないんですが、ある程度の道具にすぐ手が届くように、テーブルを必ず2つ持ち込むなど、チェアまわりはいつも充実させたいと思っています」

キャンプブームの兆しが見え始めた6,7年前に本格的にツーリングキャンプを始めたという織田さん。家にあったキャンプギアは、20数年前に家族で楽しんでいた多人数用のばかりだったので、一通り新しく購入したというツーキャンアイテムの中でもお気に入りの5点をピックアップしていただきました。

1.DAYTONAOUTDOORS×ogawa ツーリングテントST-Ⅱ

大人2人が足を伸ばしてくつろげる室内空間と、吊り下げ式の広々とした前室空間が魅力の「ツーリングテントST-Ⅱ」はテントメーカーogawaとDAYTONAとのコラボレーションモデル。オリジナルのカラーに、DAYTONA OUTDOORSのロゴがプリントされています。

「キャンプ場に着いたら、椅子に座ってのんびり過ごす時間が好きなので、ポールを使ってタープを伸ばし、サイトを広く設営します。室内空間も広く、換気性の高いベンチレーションもあるので、どのシーズンでも快適に休むことができますね」。

レギュラーモデルの「ogawa ステイシーST-Ⅱ」やスカートついた「ogawa ステイシーファルダ」は、OTONA GARAGEでも購入が可能です。

2.DAYTONA OUTDOORS コンパクトアルミテーブル

ロール型に収納するアルミローテーブルは、デイトナアウトドアのオリジナル商品を愛用。天板は、ヨゴレに強く軽量なアルミニウムにブラックアルマイト加工を施している。クロス式フレームの耐荷重は、なんと100kg!

「サイドバッグなどに収まりの良い46mm以下に収納できます。よくある組み立て式のチェアと、ちょうど良い高さに設計されているので使いやすいですよ」。

3.snowpeak ヤエンストーブ ナギ

展開式の風防が高い安定感と燃焼効率の両立を実現した「snowpeak ヤエンストーブ ナギ」は、長い年月使い込まれたススや焼け具合が、その使用頻度を体現している。

「キャンプ料理にはあまりこだわりはないので、焚き火台での調理はほとんどせずに、ストーブで肉を焼いたり、スープなどを温めたりするくらいですね。広げた時の面積が少し大きいので、テーブルを2つ並べて調理用と食卓に使い分けています」

4.coleman ホットサンドイッチクッカー

ハンドルが取り外し可能で、コンパクトに収納できる「coleman ホットサンドイッチクッカー」はツーリングキャンプには欠かすことのできないギアのひとつ。

「肉やソーセージを焼いたり、買ってきたサンドイッチをそのままパウチしてホットサンドにしたり、料理よりも飲む方が好きな自分には、使い勝手の良いアイテムですね」

5.携帯用調味料ケース各種

100円ショップや無印良品で購入したという携帯用の調味料ケースは、気になるアイテムをショップで見つけたら、ついつい購入してしまうそう。

「特に肉などを焼いているときにシュッと使えるスプレータイプは、塩分も控えることができますし便利です。風味の違う調味料を多く持ち込めるので、簡単な調理でも味変が楽しめますよ(笑)」

カタログ撮影でキャンプ場を訪れた際も、自身のギアを持ち込んで、ひとりキャンプ泊を楽しんでいるという織田さん。

「キャンプを通じて、ユーザーとの距離もさらに近いものにしていきたいですね。仲間意識の強いライダーならではのコミュニケーションの輪を広げていきたいと考えています」

デイトナ代表取締役 織田哲司さん

2016年に代表取締役に就任。キャンプツーリングを提案すると同時に、自身もキャンプ熱が再燃。イベントではユーザーとの交流も積極的に行う。愛車はBMWのG 310 GS