[1000㎞走りたい!]成功の秘訣は準備が8割
ロングツーリングの経験を聞かれたときに
「1000㎞ぐらいのツーリングはしたことあるよ」
なんて言えるようになるためのこの講座
準備で大切となるのは、4つのポイント
事前の準備さえしっかり整えれば
1000㎞ツーリングはもう成功したようなものだ
難しく考えずまずは挑戦してみよう!
〝1日で1000㎞走れ!〞と言われたらかなり大変だが、1泊2日。つまり1日あたり500㎞ペースなら、そこまで難しくはない。
ただし、これには〝高速道路を使うなら〞という但し書きが付く。下道だけの1000㎞と高速含めの1000㎞ではその過酷さ具合がまったく違ってくるからだ。
高速道路を使う1000㎞ツーリングでは、いつもよりとにかく遠くへいけることが魅力だ。首都圏からの往復ルートなら、北は岩手県の盛岡あたり。西は京都・大阪あたりもターゲットになってくる。また周回ルートなら、仙台から日本海へ抜けて新潟を回ってくると1000㎞ぐらい。中部なら、ライダーに人気の千里浜なぎさドライブウェイを目標に、行きは上越回りで、帰りは安房峠経由のルートを設定するとちょうど1 0 00㎞くらいだ。
車両に関しては、もちろん排気量の大きいバイクの方が長旅で疲れにくく楽なことは間違いないが、250㏄のバイクだって1000㎞ツーリングはできないわけじゃない。むしろ大きな達成感が味わえるのは250㏄クラスの方だったりするのだ。
1000kmツーリング成功の秘訣 準備4選
準備その①計画の立て方
1000㎞ツーリングとはいえ、やることは一般的な宿泊まりのツーリングとなんら変わらない。ただ、いつもより“長く走って”その分“遠くへ”行くだけである。
準備その②失敗しない持ち物
長時間走り続けるロングツーリングで大事なことは、大きな疲労につながるため荷物は極力背負わず、シートバッグなどを使ってバイクに積載することだ。
準備その③事前メンテナンス
遠方の地でバイクが故障して立ち往生しないために、バイクのコンディションを整えてから1000㎞ツーリングにのぞみたい。
準備その④トラブルへの備え
1000㎞ツーリングにおける成功と1 は? 当たり前だが“無事帰る”ことだ。では失敗とはなんだろう? 答えは簡単なトラブルによるリタイヤ、旅の中止である。
トラブルに対処する発想が大事!
1000㎞ツーリングに限らず、アドベンチャー要素の強いバイク旅では「起きうる課題やトラブルを予想」して「その課題やトラブルの対策を立てる」ことが重要だ。しかも、起きうる課題やトラブルの程度は人それぞれ。故障や転倒によるバイクの破損がトラブルなら、迷子だって人によってはトラブルだろう。そんな起きうるトラブルを予想して、解決策を見出し対策しておく。この考え方は1000㎞ツーリングだろうと厳冬期の北海道ツーリングだろうといっさい違いがない。そういう意味では「起きうる問題を予想」して「その問題の対策を立てる」頭と行動力さえあれば、免許取り立ての初心者が1000㎞ツーリングに挑戦するのも全然アリ。ちょっと背伸びをして、高いハードルに挑むことが“冒険”の醍醐味。トラブルや課題に対処した数だけライダーはタフになるのだ。
オール下道で1700㎞走って瀬戸内海のしまなみ海道を渡った。“尻痛”対策にゲルザブを仕込み、冬季だったのでハンドカバーを装着。予算5000円で野宿で3泊かかった
冬季の北海道も、スパイクなど“ちゃんと対策”をすれば楽しく走れる。写真は“流氷の上を走る”ことを目標に、札幌から網走へ。往復1000㎞