【連載】バイク声優・難波祐香の「ソロキャンプに行きたい!」【第7回】ガソリンバーナーを使ってみたい! - OTONA GARAGE
バイク女子

【連載】バイク声優・難波祐香の「ソロキャンプに行きたい!」
【第7回】ガソリンバーナーを使ってみたい!

【第6回】ガスバーナー、どれを買おう?

難波祐香
バイク声優・イベントMC
浜松出身のバイク声優・イベントMC。バイクで遊ぶのもレース観戦も好き!
愛車はSRV250。

キャンプ、基本的なものは持っているけれど、もっともっと知りたい難波祐香さん。テントやシュラフ、焚き火道具ときて、次に買うならバーナー。前回は、ガス缶や本体形状でいくつか種類があるガスバーナーについて見たけれど、今回は、昔からバイクでキャンプする人に愛されているガソリンバーナーに迫る。教えてくれるのは、神奈川県小田原市のsotosotodaysの大隅宏貴さん。大隅さんはバイクでのキャンプツーリングの経験も豊富なのだ。

大隅宏貴
sotosotodaysバイヤー
自らもSRX6でのキャンプ経験も豊富。

ガスバーナーとの違いは、火力の強さと、使用環境を選ばないこと

【商品概要】
ブランド名:SOTO
商品名:MUKAストーブ SOD-371
価格:19,800円

【data】

●サイズ:13.5×13.5×8cm(本体のみ)、収納時:8×6.5×8cm
●重量:333g
●発熱量:4.7kW(4000kcal/h)
●使用時間 自動車用ガソリン480ml使用時、4000kcal/hで1時間・2500kcal/hで1.5時間
●付属品:収納ケース、風防、遮熱板、メンテナンスキット

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ガス、アルコール、灯油、そして今回注目するガソリンと、燃料のタイプによって、いろいろなバーナーがあります。その中で、ガソリンバーナーの特長ってなんでしょう?

大隅「火力が強く、酷寒でも使えるのがガソリンバーナーの大きな特長。レギュラーガソリンを使えるモデルは煤を発生するために一般的にこまめなメンテが必要で、経験者向きの印象もあるかもしれませんが、ソトのMUKAストーブは画期的な製品で、優れた機構により、ガソリンストーブの常識だったプレヒートが不要で、カン頼みだったポンピングも目安があるため、初めてでもとても扱いやすいのです」

ガスバーナーは燃料調整ダイヤルを開けて着火するだけだったけれど、ガソリンバーナーは少し手順が必要。手順は①ガソリンをボトルにセット→②ポンピング→③着火→④火力調整→⑤消火、だ。さっそくやってみるぞ。

まず、ガソリンボトル(携行缶)から、フューエルボトル(バーナーに接続する専用のボトル)にガソリンを移し替えます。ガソリンはガソリンスタンドで購入しますが、消防法の基準を満たした携行缶でないと入れてもらえません。

ソトのポータブルガソリンボトルは、フタを開けるとノズルが収納されているので、それをセットして、

【商品概要】
ブランド名:SOTO
商品名:ポータブルガソリンボトル750ml SOD-750-07
価格:4,400円

【data】

●サイズ:10×15.4cm(収納時)
●重量:270g
●容量:750ml
●素材:電気亜鉛メッキ鋼板(本体)、ステンレス(キャップ・中蓋)

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【商品概要】
ブランド名:SOTO
商品名:SOTO(ソト) 広口フューエルボトル 700ml SOD-700-07
価格:3,200円

【data】

●サイズ:7.4×22cm(キャップ含む)
●重量:146g
●容量:480ml(ボトル容量:700ml)
●素材:アルミ、樹脂

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ボトルに規定量のガソリンを入れたら、燃料調整ダイヤルがロックされている(押し込まれている)のを確認してから、ポンピングを行います。ボトル内部に圧をかけ、要するにガソリンが噴き出るようにします。

MUKAストーブは、ボトル内部の加圧具合がインジケータでわかります。赤いリングが見えたらOK。

ダイヤルを引っ張ってロックを解除し、トーチに火を着けて火口に近づけておきます。ダイヤルを「START」位置にすると、気化したガソリンが「シュー」と出て、着火します。

最初は少し大きめの赤い炎が上がります。絶対にテント内では使わないでください。

炎はすぐに安定して、青い炎になります。そしたら、着火時に減圧された分、ポンピングをすることで、強い炎で安定します。MUKAストーブの出力は4000kcal/h。もっとも強力なOD缶タイプのガスバーナーをしのぎます。

難波「ゴーッという音が頼もしいです。これ、お湯を沸かすだけでも楽しい!」

大隅「キックスタートのバイクみたいでしょう。デコンプ握って上死点探って…みたいな。それも楽しみの一つです」

 儀式のような着火手順が楽しいというのは、ガソリンバーナーだけが持つ妙味だ。「使いこなしたい」という気持ちはアウトドアギア選びで大切にしたいポイント。

火力調整はダイヤルで行います。消火するときは「AIR」に回すと、シュバーッとエアを排出し、燃料通路をクリーニングしながら消火します。これもMUKAストーブの特長です。一般的なガソリンストーブは、その燃料の特性上、燃料供給経路にが汚れたり、火口のジェットが詰まったりするためにこまめなメンテナンスが必要なのですが、MUKAストーブはその必要がありません。

大きさはこれくらい。ゴトクが大きいので、大きな鍋やフライパンも使いやすい。ゴトクは下方向に180度回転するのでコンパクトになります。

* * *

CBやOD缶を使うガスバーナーも便利ですが、バイクの燃料供給がFIとなる前は、バイクのタンクとキャブレターをつなぐ燃料ホースから簡単に燃料を補給できたので、ガソリンバーナーを愛用していたライダーがたくさんいました。そうした愛着からか、いまも根強い人気があります。

実用面では、燃料費はガス缶タイプよりも圧倒的に安いのも魅力。MUKAストーブは、フルパワーでも480ml(70~80円程度)で約1時間燃焼します。OD缶やCB缶を使うガスストーブは、約500~600円のガス缶で1時間程度。燃料はタンク内にたっぷりあるので、残量を気にしながら使うこともありません。

なお、バイクのタンクから燃料を移す場合、そのための道具(大型スポイト等)を忘れずに。また、周囲に火気がないかなどを十分に確認してから作業しよう。